”釣り”と”FX”
この2つはまったく関係がなさそうなジャンルです。
釣りの目的は、「魚を釣ること」
FXの目的は、「トレード利益を得ること」
この2つは、目的も違えば、ジャンルも異なります。
しかし、私の持論ですが
「釣りが上手な人は、FXも上手」
「FXが上手な人は、釣りが上手」
と考えています。
その理由を今回はご紹介します。
「釣り」と「FX」の共通点
「FXで利益を得るために大切なこと」
この”大切なこと”の部分で、共通点が6つあります。
② ”チャンス”を待つこと
③ チャンスが来たら”徹底的に攻める”こと
④ ”リスク”をとること
⑤ ”メンタル”が大切
⑥ ”改善”していくこと
共通点①:”波”を読むこと

釣り:大潮を狙う
魚が良く釣れる日として、「大潮」というものがあります。
大潮の日は、満潮時と干潮時の水位変化が大きくなります。
つまり、潮が良く動くということです。
潮が良く動くと、プランクトンが活発に動くようになります。
プランクトンが動くと、プランクトンを捕食する小魚が活発に動きます。
小魚が活発に動くと、その小魚をエサとする大型の肉食魚も活発に動きます。
つまり、海の中のすべての魚が活発に動くということです。
魚が良く動くということは、それだけ釣れるチャンスが多くなります。
小魚狙いでも良いですし、大型魚狙いでも良いです。
とにかく、大潮の日は魚が良く釣れます。
初心者でも、簡単に大漁となります。
”波が大きな日=大潮の日”を狙うのは、釣り業界では定石です。
FX:ボラティリティがある時を狙う
FX相場はいつも活発に動いているわけではありません。
例えば、早朝5時~7時は相場参加者が少なく、レートもほとんど動きません。
逆に、東京市場、ロンドン市場、NY市場が開いている時間帯は、売買が活発にされるため、大きな値幅を取ることができます。
FXでは獲得した”値幅”が利益になります。
”値幅”が大きいのはいつか?それは、”多くのトレーダーが相場に参加している時”です。
多くのトレーダーが相場に参加している時は、簡単なテクニカル分析でも勝てるようになるので、狙い目ですよね。
ボラティリティがある時を狙うのが、FX業界では定石です。
共通点②:”チャンス”を待つこと

釣り:時合いを待つ
1日の中で、魚が良く釣れる時間帯があります。
その時間帯のことを、「時合い」と呼びます。
時合いはいつ来るか分かりません。
釣りを開始してすぐに地合いになることもあれば、帰る直前になって時合いになることもあります。
1日中、時合いがないこともあります。
時合いになると、入れ食い状態になるので、簡単に魚を釣ることができます。
そのチャンスタイムで、いかに釣りあげるかが、釣果を伸ばす秘訣です。
FX:手法が効く時間帯を待つ
トレーダーは、その人その人で”トレード手法”を持っています。
1日の中で、そのトレード手法が効く時間帯と効かない時間帯があります。
手法が効く時間帯はいつくるのか分かりません。
1日中こないこともあります。
手法が効く時間帯になると、シグナル通りにトレードすれば、簡単に利益をあげることができます。
そのチャンスタイムで、いかに利益を上げるのかが、トレードで勝つ秘訣です。
共通点③:チャンスが来たら”徹底的に攻める”こと

釣り:時合いでガンガン釣る
「チャンスタイム=時合い」です。
時合いはいつ終わるか分からないので、時合いがきたら、釣れた方法でひたすら釣りまくります。
例えば、近い距離で良く釣れるのであれば、遠くまで仕掛けを投げずに、近くに投げます。
だって、魚がいる場所が分かっているのですから。遠くに投げる必要はありません。
ひたすら、同じ釣り方を繰り返します。
釣れなくなったら、そこで時合いは終了です。
FX:ひたすら同じ手法でトレードする
「チャンスタイム=手法が効く時間」です。
手法が効く時間はいつ終わるか分からないので、手法が効く時間がきたら、ひたすら同じ手法を使ってトレードしまくります。
例えば、レンジの逆張り手法なら、レジスタンスラインとサポートラインでひたすら逆張りエントリーします。
だって、レートが反発するのが分かっているのですから、ブレイクを期待すたトレード手法に切り替える必要はありません。
ひたすら、同じ手法でトレードを繰り返します。
手法が効かなくなったら、そこでチャンスタイムは終了です。
共通点④:”リスク”をとること

釣り:根掛かりを恐れない人ほど、魚が釣れる
「根掛かり」とは、海底に沈んでいる岩や障害物に仕掛けが絡まってしまうことです。
根掛かりしてしまうと、外すのに苦労しますし、最悪の場合は外せずに、仕掛けを切らなくてはいけません。
でも、根掛かりを恐れていては、魚は釣れません。
なぜなら、魚は岩や障害物がある場所に生息しやすいからです。
魚がいない場所に仕掛けを投げても、いっこうに釣れません。
魚を釣るためには、根掛かりのリスクを承知したうえで、岩や障害物の近くに仕掛けを投げることが大切です。
テクニックがある人は、根掛かりを上手くかわすことができます。
そのため、テクニックのある人ほど、魚が良く釣れます。
FX:損切りを恐れない人ほど、利益を獲れる
「損切り」とは、自分が持ったポジションとは逆の方向にレートが動いてしまうことです。
”損切り=損失”です。
レートはどちらに動く分からないので、なかなか勇気を出してエントリーできません。
でも、損切りを恐れていては、利益は獲れません。
ポジションを持たないと、いっこうに利益は獲れません。
利益を得るためには、損切りのリスクを承知したうえで、ポジションを持たないといけません。
テクニックがある人ほど、損切りを上手くかわすことができます。
そのため、テクニックがある人ほど、利益をだしています。
共通点⑤:”メンタル”が大切

釣り:釣れなくても焦らない
何時間も釣りをしていても、釣れないときはあります。
そんな時でも焦ってはいけません。
「早く釣らないと、1匹も釣れないまま終了になってしまう」
そう思って焦ると、釣り方が雑になったり、あの手この手で釣り方を変えたりします。
でも、釣れない時間帯は必ずあります。
先ほど説明した、「時合い」が来ていないだけです。
じっくりと地合いを待てば、必ず釣れる時間帯がやってきます。
その時間帯まで、ブレずに我慢することが大切なのです
FX:勝てなくても焦らない
何時間もトレードしていても、勝てないときはあります。
そんな時でも焦ってはいけません。
「このまま勝てないと、勝って1日のトレードを終えられない」
そう思って焦ると、雑なエントリーになったり、手法をコロコロと変えたりします。
でも、勝てない時間帯は必ずあります。
手法が効く、チャンスタイムが来ていないだけです。
じっくりとチャンスタイムを待てば、必ず勝てる時間帯がやってきます。
その時間帯まで、手法を変えずに我慢することが大切なのです
共通点⑥:”改善”していくこと

釣り:釣れた理由・釣れなかった理由を考える
「今日は釣れた」「今日は釣れなかった」
自然が相手なので”運”もありますが、「釣れた理由・釣れなかった理由」は必ずあります。
その理由を考え、次の釣りに活かしていくことで、釣り人は成長できます。
安定して釣果を上げたいなら、1日の最後に”振り返りと反省”をすることが大切です。
FX:勝てた理由・勝てなかった理由を考える
「今日は勝てた」「今日は勝てなかった」
相場が相手なので”運”もありますが、「勝てた理由・勝てなかった理由」は必ずあります。
その理由を考え、次のトレードに活かしていくことで、トレーダーは成長できます。
安定して利益を上げたいなら、1日の最後に”振り返りと反省”をすることが大切です。
まとめ

FXトレーダーで、釣りが趣味の人もいるでしょう。
釣り人で、FXをやっている人もいるでしょう。
”釣り”と”FX”
まったく関係ないジャンルの2つですが、達人になるための考え方は同じです。
大切なことは、「共通点⑥:釣れる/勝てるのには理由がある」ということです。
その理由を探すことが、釣り人として/トレーダーとして成長していける唯一の方法かもしれません。