
「ポンドをトレードしてみたいけど、値動きが激しくて読めない…」
「殺人通貨と言われているけど、安全なトレード方法を教えてほしい」
この記事では、そんなお悩みを解決します。
FXトレードに慣れてくると、より大きな利益を狙いたくなりますよね。
そんな時によくトレードされるのが「ポンド」です。
ドル円は1日で100pips動けば良いほうですが、ポンドは1日でなんと300pipsも動く日があります。
上手くトレードできれば、短時間で資産が一気に増えますね。
ただし、ひとたび逆行すれば、一気に大損です。
この記事を読むことで「安全にポンドをトレードし、効率よく利益を積み重ねていく方法」を理解することができます。
記事の内容
- ポンドの値動きの特徴
- ポンドの値動きを予想する方法
- ポンドの攻略法
- ポンドをトレードするなら心がけておくべきこと
ポンドの値動きの特徴

ポンドの値動きの特徴は次の3つ。
- 特徴1.上下に乱高下するレンジ
- 特徴2.日本時間の16時前後に動き出す
- 特徴3.一気に崩れやすい
ポンドの値動きには、クセがあります。
まずはそのクセを覚えておきましょう。
特徴1.上下に乱高下するレンジ
「レンジ=方向性がない値動き」と言われていますが、ポンドは特に方向性がない値動きをします。
上がったと思えばガクッと下がったり、突然ドカンと上昇したりと、わけが分からないです。
そのうえ、ボラティリティが高いので、15分程度で40pipsくらいは余裕で動きます。
レンジを形成している時は、あまり手を出さないのがおすすめです。
特徴2.日本時間の16時前後に動き出す
日本時間の16時は、イギリスの8時に該当します。
ロンドンのトレーダーが取引を開始するのが朝8~9時なので、イギリスの自国通貨である「ポンド」の取引高が一気に上昇するのです。
15時30分ごろからジリジリと動き出し、16時になったと同時にドカンと動くのが特徴です。
特徴3.一気に崩れやすい
ポンドはひとたび売られると、一気に売られる傾向があります。
東京時間にジリジリと上げておいて、ロンドン市場が開始と同時に崩れ落ちる値動きがほぼ毎日のように発生しています。
ロングポジションを持っているトレーダーは、1本大きめの陰線が発生したら、要注意です。
逆にその習性を利用して、ショートで攻めると良いことがありますよ。

ポンドの値動きを予想する方法

ポンドの値動きは「時間帯」によってある程度予想することができます。
- その1.東京市場のポンド値動き
- その2.ロンドン市場のポンド値動き
- その3.NY市場のポンド値動き
各時間帯での値動きが予想できれば、優位に立ち回ることができます。
その1.東京市場のポンド値動き
東京時間にメインでトレードされるのは、「ドル/円」です。
ポンドはそれほどトレードされませんが、ドル/円とポンド/ドルの合成通貨である「ポンド/円」は良く動きます。
ドル/円の動きに引っ張られてポンド/円も動きますので、例えばドル/円が上昇トレンドなら、ポンド/円も上昇トレンドを形成しやすくなります。
東京時間のドル/円は、単調な値動きをしやすいため、ポンド/円も単調に動きやすいです。
その2.ロンドン市場のポンド値動き
16時ごろになると、現地ロンドンのトレーダーが参加してくるため、ポンドの値動きが激しくなります。
ロンドン市場は「ヘッジファンド」が相場の値動きを操っているため、”ダマシ”に注意しましょう。
「レンジをブレイクした!」と思って、ブレイクに飛び乗ると痛い目にあいます。
詳しくは次の記事で解説していますので、参考にどうぞ。
⇒日本のFXトレーダーが欧米のFXトレーダーに負ける理由【ヘッジファンドの手口を公開】
その3.NY市場のポンド値動き
NY市場で注意するべきは「ロンドンフィックス」です。
ロンドンフィックス午前0時(※夏時間の場合)に該当し、東京市場の仲値と同じように激しい値動きが発生します。
特に月末のロンドンフィックスは要注意で、一方通行の値動きが起こりやすいです。
そして、ロンドンフィックスを迎えると同時に逆方向への値動きに変わります。
次の画像は、2020年4月30日のロンドンフィックスの値動きです。

何十年と繰り返されている値動きなので、信ぴょう性は高いです!
ポンドの攻略法

それでは、具体的にポンドをどう攻略してくのか解説します。
- 攻略法1.ポンドの崩れを狙う
- 攻略法2.ポンド/ドルはテクニカル通りにトレードする
- 攻略法3.ポンド/円などの合成通貨は注意
- 攻略法4.ユーロ/ポンドのチャートを見る
攻略法1.ポンドの崩れを狙う
先ほども少し解説しましたが、ポンドが崩れる時は一気に崩れます。
崩れやすいのは次のポイントです
- ジリジリと上昇しているが、なかなか高値を更新できない
- ダブルトップ、ヘッド&ショルダーを形成しそう
コツとしては、ロングポジションを持っているトレーダーの気持ちになることです。
「これ以上は上がらないな…」
そう思って決済注文を投げるところが、崩れ始めになります。
攻略法2.ポンド/ドルはテクニカル通りにトレードする

ポンド/ドルは通貨ペアの中で第3位の取引高があります。
多くのトレーダーに取引されてるため、テクニカルも効きやすいです。
トレンドラインや水平線などの簡単なテクニカル分析を使うのがおすすめです。
強めのサポレジラインは、良く効きますよ。
攻略法3.ポンド/円などの合成通貨は注意
ポンド/円や、ポンド/豪ドルなどの合成通貨は、合成前の3通貨の強弱によってレートが決まります。
- ポンド/円 = ポンド/ドル × ドル/円
- ポンド/豪ドル = ポンド/ドル × 豪ドル/ドル
例えば、ポンド/ドルが上昇していても、ドル/円が下降していれば、ポンド/円はレンジになります。
合成通貨ペアをトレードするなら、合成前の通貨ペアも一緒に見るようにしましょう。
攻略法4.ユーロ/ポンドのチャートを見る
ユーロ/ポンドのチャートは、「ポンドが強いのか?ユーロが弱いのか?」の判断に使います。
ユーロ/ポンドが上昇している時は
- ユーロが強い
- ポンドが弱い
のどちらかです。
反対に、ユーロ/ポンドが下降している時は
- ユーロが弱い
- ポンドが強い
のどちらかです。
ユーロをトレードするのか?ポンドをトレードするのか?の判断に使えますので、覚えておきましょう。
例えば、ユーロ/ポンドが上昇していれば、ポンド/円、ポンド/ドルをショートします!
まとめ:ポンドをトレードするなら心がけておくべきこと

ポンドは”殺人通貨”と呼ばれていますが、トレーニングすれば攻略は簡単です。
大切なことは次の2つ。
- だます側の心理になる
- 実際にトレードして体で覚える
ポンドをトレードしている大多数は「ロンドンのヘッジファンド」です。
自分がヘッジファンドになったつもりでトレードしてみましょう。
ロンドンのヘッジファンドは、相手が嫌なことをとことんやってきます。
「ここで反転したら嫌だろうな~」ってところは、ほぼその通りに反転します。
弱肉強食であるFXの世界で生き残るためには、相手が嫌がることをやり続けましょう。
そのためには、やはり練習して体で覚えることが大切です。
最低ロットで構いませんので、ポンドをトレードする練習をしましょう。
練習で身につけた「嫌がらせスキル」が、あなたの「強者の証」です。